特集 消化器癌切除材料取扱いマニュアル
肝癌切除材料の取扱い(1)
山本 雅一
1
,
高崎 健
1
,
宮崎 正二郎
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
pp.43-47
発行日 1993年1月20日
Published Date 1993/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905104
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はじめに
実質臓器である肝臓の標本を取り扱うためには,標本切開の前に,肝全体における切除範囲,標本における腫瘍と切除断端,主要脈管との関係を正確に把握する必要がある.一度,標本を切開すると再構築は難しく,必要な情報の収集も困難となる.標本からどのような情報を得るかを十分に考えたうえで,切開線の方向を決定する必要がある.現在われわれが行っている標本の取扱い方を示した.
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