特集 消化器癌切除材料取扱いマニュアル
胆嚢・胆管癌切除材料の取扱い(1)
佐藤 泰彦
1
,
田中 淳一
1
,
佐々木 範明
1
,
関 仁史
1
,
小山 研二
1
1秋田大学医学部第1外科
pp.51-53
発行日 1993年1月20日
Published Date 1993/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905106
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胆道癌切除材料の取扱い方の原則
胆道癌の進展様式は,その解剖学的特異性から肝臓あるいは膵臓などの周囲臓器に容易に浸潤し,しばしばこれらの臓器をも合併切除する必要がある.したがって,切除材料の検索においては,胆道に発生した癌腫と周囲臓器との位置関係を明らかにしつつ,その進展度を精密に判定することが重要である.われわれは以上の観点から,胆道癌の切除材料の取扱いに際し,その解剖学的立体構築を保つために可能な限り切除された状態で標本固定を行い,顕微鏡下でも各臓器の相互の位置関係が理解しやすいような切片を作成するように努めている.
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