特集 消化器癌切除材料取扱いマニュアル
胆嚢・胆管癌切除材料の取扱い(2)
吉田 奎介
1
,
大橋 泰博
2
,
内田 克之
3
,
白井 良夫
3
,
塚田 一博
3
1日本歯科大学新潟歯学部外科教室
2新潟大学医学部病理学第1教室
3新潟大学医学部外科学第1教室
pp.54-58
発行日 1993年1月20日
Published Date 1993/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905107
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はじめに
胆道癌切除標本の肝十二指腸間膜内の剥離面は複雑であり,断端は膵十二指腸あるいは肝内にあって,その詳細な検索には立体的な再構築を要することが多い.胆道癌取扱い規約1)には標本処理の原則が示されているが,病巣の条件や切除の術式などに応じて必要な病理学的所見が得られるよう柔軟に対応しなければならない.
本稿では私どもの施設での手術標本について,術中操作,術中の肉眼観察,術後の標本整理を含めて概略を紹介する。
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