特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅵ.胃癌
胃癌の再発診療に関する最新のデータ
荒井 邦佳
1
,
岩崎 善毅
1
,
木村 豊
1
,
高橋 慶一
1
,
大植 雅之
1
,
山口 達郎
1
,
高橋 俊雄
1
Kuniyoshi ARAI
1
1東京都立駒込病院外科
pp.151-156
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905027
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再発形式は腹膜,肝,局所,リンパ行性の順であり,再発後2年以内の死亡が60%以上を占めていた.治療法における手術療法では再手術により根治切除が可能となる場合は積極的に切除を行う意義があるが,その頻度は再手術例の10%以下であり,多くの場合はQOLを改善するための姑息手術が行われているにすぎない.化学療法ではlowdose FP療法が汎用されているが,そのMSTは7〜10か月程度と他の治療法と差はなく,いまだ標準治療がないのが現状である.
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