特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅲ.肺癌
肺癌の再発診療に関する最新のデータ
多田 弘人
1
Hiroto TADA
1
1大阪市立総合医療センター呼吸器外科
pp.97-100
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101890
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要旨:肺癌は完全切除されたとしても再発することが多い.そのため,術後に定期的検査が行われている.しかし,再発頻度が高いのは術後2年以内であり,また,病期によって再発頻度は異なる.さらに,再発部位によれば再発診断がなされても有効な治療方法がない.一般的に術後1年までは半年ごとに,その後は1年ごとに胸部CTを行うようにNCCNのガイドラインには書かれているが,エビデンスはない.少数個の脳転移に対するradiosurgeryは推奨されている.また,単発の肺腫瘤は切除可能であれば切除することが望ましい.切除不能である場合は,進行肺癌に準じた治療が行われる.緩和治療として放射線治療やレーザー・ステントによる治療が行われている.
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