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特集 胃癌治療ガイドラインの検証
一般用ガイドライン解説書の活用と問題点
Practical use of the commentary book on gastric cancer treatment guidelines and the problems to be revised
荒井 邦佳
1
,
岩崎 善毅
1
,
木村 豊
1
,
高橋 慶一
1
,
山口 達郎
1
,
本間 重紀
1
,
高橋 俊雄
1
Kuniyoshi ARAI
1
1東京都立駒込病院外科
キーワード:
胃癌
,
ガイドライン
,
標準治療
,
一般用ガイドライン解説書
Keyword:
胃癌
,
ガイドライン
,
標準治療
,
一般用ガイドライン解説書
pp.1623-1628
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905074
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一般用ガイドライン解説書(本書)の活用の実際とアンケートによる患者側の反応を中心に今後の課題について言及した.当院では本書を2002年1月から活用開始し,5冊を常備して告知済みの患者から順次貸し出して,なるべく家族とともに読むことを勧めた.術前の治療説明時には本書を持参させ,説明の補助とした.
最近の30例において患者側からみた本書の意義についてアンケート調査を行った.全員が本書の存在を知らなかったが,本書を読むことによって胃癌の病態と治療を理解するのに有用であることが示され不安の軽減につながった.今後は本書を手渡す時期や家族の参加を配慮するとともに,早めに術前ステージを示すことも理解を深めるために大切である.また,日本胃癌学会はわが国に適した普及方法を検討していく必要がある.
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