特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅵ.胃癌
胃癌の治療に関する最新のデータ
山下 好人
1
,
澤田 鉄二
1
,
大平 雅一
1
,
平川 弘聖
1
Yoshito YAMASHITA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科
pp.142-150
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905026
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胃癌の治療はD2郭清+胃切除術が長い間標準術式として定着していた.しかし,近年では早期胃癌に対する標準的治療としてEMRが行われるようになり,さらに胃局所切除術,分節切除術,PPG,迷走神経温存術,LADGなどの縮小手術が開発されるとともに,その有用性が証明されつつある.また,進行胃癌に対しては拡大手術や化学療法などが加わり,胃癌の治療法はますます多様化している.2001年に作成された「胃癌治療ガイドライン」には現時点で推奨される治療法とその適応が示されており,日常診療上の参考になると思われる.
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