特集 外科医のための最新癌薬物療法
Ⅰ章 臓器別薬物療法
4.胃癌―①術前療法
岩崎 善毅
1
,
大橋 学
1
,
岩永 知大
1
,
大日向 玲紀
1
,
高橋 慶一
1
,
山口 達郎
1
,
松本 寛
1
,
中野 大輔
1
,
平島 由香
2
Yoshiaki IWASAKI
1
1がん・感染症センター都立駒込病院外科
2がん・感染症センター都立駒込病院薬剤科
pp.102-106
発行日 2011年10月22日
Published Date 2011/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103789
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術前化学療法の適応
手術療法のみでは難治性である予後不良の高度進行に対しては,近年の胃癌に対する化学療法開発の躍進を受け,予後の向上を目指す術前補助化学療法が注目されている.胃癌治療ガイドラインでは日常診療として推奨されるには至っていないものの,有望な治療戦略の1つである.
適応としては以下のものが挙げられる.
①診断時にR0手術が可能な進行胃癌であるが再発の危険が高度な症例
②診断時には根治切除が不能である症例
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