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特集 内視鏡下手術の現状と問題点
内視鏡下胃癌手術の現状と問題点
The current status of laparoscopic surgery for gastric cancer
安田 一弘
1
,
白石 憲男
1
,
安達 洋佑
1
,
北野 正剛
1
Kazuhiro YASUDA
1
1大分医科大学第1外科
キーワード:
胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術
Keyword:
胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術
pp.1361-1364
発行日 2002年10月20日
Published Date 2002/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904990
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胃癌に対する腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)の現時点での適応と評価および合併症からみた手技上の注意点についてまとめた.現在,LADGで安全に行えるリンパ節郭清範囲はD1+αであり,根治性を保つためにはリンパ節転移がないか,あっても胃周囲にとどまる早期癌が適応となる.LADGは開腹術と比較すると出血量が少なく,疼痛・炎症反応が軽度であるため回復が早く,術後在院日数が少ないなどの利点がある.さらにアンケート結果を見ると術後の嚥下困難・胸焼け・体重減少が少なく,他人に勧める手術として評価されている.また,手技の確立に伴い術中・術後合併症も大きく減少している.その中で吻合部の狭窄や通過障害の頻度が開腹術に比べるとやや高く,小開腹創からの再建に注意を要する.
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