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特集 エキスパートが伝える 消化器癌手術の流れと手術助手の心得
内視鏡下胃癌手術の流れと手術助手の心得
Procedure of laparoscopic gastric surgery and assistant's role
河村 祐一郎
1
,
金谷 誠一郎
1
,
宇山 一朗
1
Yuichiro KAWAMURA
1
1藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科
キーワード:
胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
手術手技
Keyword:
胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
手術手技
pp.354-358
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102994
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要旨:早期胃癌に対する外科的治療として腹腔鏡下胃切除術が普及しつつあるが,その歴史は浅く,術者を養成する一連のサイクルが定着したとは言いがたい.しかし,一部の施設では早期胃癌に対する手術手技は定型化され,術者,助手の役割,手順も明確になってきている.腹腔鏡下手術に特有の助手としてカメラ助手が存在する.カメラ助手は軽視されがちであるが,術者に次ぐ重要な役割である.第1助手の役割は助手の技量によって各段階があり,本稿では標準的術式として腹腔鏡下幽門側胃切除術での各ステップでの場の展開とポイントについて触れた.術者としての成長は単に技術の上達のみならず,場の展開,切離ライン,剝離層のそれぞれに一貫性と合理性が備わることが必要である.指導者として症例の蓄積による技術を披露するだけでは新規術者の教育は困難である.術式の定型化を模索しつつ,鮮やかな場の展開と合理的な手順を示し,感動を与えることこそが指導者の役割であると考える.
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