Japanese
English
特集 ヘルニア—最新の治療
鼠径部における筋膜の層構造
Layered structure of the inguinal region
金谷 誠一郎
1
,
玉置 信行
1
,
桃井 寛仁
1
,
五味 隆
1
,
片山 哲夫
2
,
和田 康雄
2
,
大歳 雅洋
2
Seiichiro KANAYA
1
1国立姫路病院外科
2国立姫路病院小児外科
キーワード:
解剖
,
鼠径ヘルニア
,
腹膜下筋膜
Keyword:
解剖
,
鼠径ヘルニア
,
腹膜下筋膜
pp.1027-1032
発行日 2002年8月20日
Published Date 2002/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904936
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一見複雑な鼠径部の解剖は筋層を中心に皮下筋膜と腹膜下筋膜が2枚ずっ対称に存在するという腹壁の層構造の理論を応用することにより,簡単に理解することができる.精巣は胎生期に中腎の頭側に形成され,後に陰嚢内に下降する.したがって,精巣,精管,内精(精巣)動静脈はあくまでも腹膜下組織の一部であり,鼠径部には腹壁の層構造すべてが凝縮された形で存在している.今回,成人男性を例にとり,鼠径部における筋膜の層構造を概説した.
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