最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで
鼠径部ヘルニア 鼠径部の局所解剖
柵瀬 信太郎
1
1聖路加国際病院 消化器・一般外科
キーワード:
局所解剖学
,
鼠径部
,
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡法
,
解剖模型
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Groin
,
Hernia, Inguinal
,
Models, Anatomic
,
Laparoscopy
pp.571-589
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281374
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腹壁の構造は、筋層を中心と考えると皮膚側の外筒と腹膜側の内筒を構成する成分は対照的に配列していると考えられ、かつそれらが腹腔全体を包んでいると考えると理解しやすい。これらの層解剖を前方から行う手技手術を想定して、皮膚、皮下筋膜(Camper筋膜、Scarpa筋膜)、無名筋膜、筋層、横筋筋膜、腹膜前筋膜浅葉、腹膜前筋膜深葉、腹膜の順に解説した。それらは同一組織であっても部位により特殊な名称がつけられていることがあるので、局所解剖と層構成を理解できるように解説した。さらに実際の手術時に解剖学的に注意を要する点を強調して解説した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012