若手外科医必読 ヘルニア手術の最前線 鼠径部ヘルニア
小児の鼠径部ヘルニアの手術
中村 恵美
1
,
仁尾 正記
1東北大学 小児外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Hernia, Inguinal
,
Herniorrhaphy
pp.1014-1018
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015377929
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小児鼠径部ヘルニアはそのほとんどが外鼠径ヘルニアであり,腹膜鞘状突起の開存に起因する.手術はヘルニア嚢の高位結紮が原則である.これまで,Potts法,Lucas-Championniere法,Mitchell Banks法,腹壁補強を加えるFerguson法が行われてきたが,現在はPotts法が主流となっている.また最近では,腹腔鏡下小児鼠径部ヘルニア手術も行われつつある.小児鼠径部ヘルニア手術の基本を理解し,それぞれの術式のポイントを押さえて,安全・確実な手術をめざすことが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015