特集 腹部ヘルニア手術のすべて
Ⅲ.特殊な鼠径部ヘルニア手術 1)小児の鼠径部ヘルニア手術─鼠径部切開法
長江 逸郎
1
,
林 豊
1
,
四柳 聡子
1
,
石山 明日香
1
,
勝又 健次
1
,
土田 明彦
1
1東京医科大学消化器・小児外科学分野
キーワード:
小児
,
鼠径ヘルニア
,
Potts法
Keyword:
小児
,
鼠径ヘルニア
,
Potts法
pp.1055-1060
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000744
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小児鼠径ヘルニア手術は従来simple herniorrhaphyと称され,成人鼠径ヘルニア手術との比較として,後壁補強を行わないでヘルニア囊のみ高位で結紮する術式として知られてきた。
近年では鼠径部の解剖が成人鼠径ヘルニア部門で広く詳解され,同時に腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure;LPEC法)の出現により,その違いを検討するうえで,再び鼠径部からのアプローチによる鼠径部切開法(主にPotts法)が見直されている1)。
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