Japanese
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特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ
癌治療成績の統計解析と理解
Statistical analysis and interpretation of cancer outcome data
浜田 知久馬
1
Chikuma HAMADA
1
1東京理科大学工学部経営工学科
キーワード:
リードタイムバイアス
,
ITT
,
競合死因
,
生存時間解析
Keyword:
リードタイムバイアス
,
ITT
,
競合死因
,
生存時間解析
pp.730-734
発行日 2002年6月20日
Published Date 2002/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904881
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癌治療成績を評価する際には様々なバイアスによって結果が歪められてしまう可能性を十分に認識しておく必要がある.癌スクリーニング検査の効果を評価する際にはリードタイム・バイアス,レングス・バイアス,セルフセレクション・バイアスなどによって非検査群に比べて検査を受けた患者群の生存時間が長めに評価されてしまう傾向があるので注意が必要である.また,不完全例を含めて解析する際にはITTの原則に従わないと検定結果が偏ってしまうことになるし,打ち切りがイベント発生までの時間と独立ではなく,情報を持っている場合は通常の生存時間解析の結果には偏りが入ることになる.本稿では,これらのバイアスを中心に,癌治療成績を評価する際の統計的な落とし穴について解説する.
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