Japanese
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特集 肝切除術のコツ
手術
肝切離にstay sutureは有効か
Is “stay suture”effective procedure for hepatic resection?
三宅 秀則
1
,
藤井 正彦
1
,
佐々木 克哉
1
,
高木 敏秀
1
,
田代 征記
1
Hidenori MIYAKE
1
1徳島大学医学部第1外科
キーワード:
肝切離
,
stay suture
,
亜区域切除
,
右葉切除
Keyword:
肝切離
,
stay suture
,
亜区域切除
,
右葉切除
pp.647-649
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904862
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はじめに
肝切除は技術,器械の進歩により,最近10年間に飛躍的に進歩し,安全に行えるようになり一般的な外科的手技の一つとなった.しかしながら,肝門部でのグリソン一括処理1)や,系統的切除のため術中超音波下に支配門脈を穿刺・色素注入による切除区域同定2)などに代表されるように,工夫の余地も残されている領域でもある.
筆者らの施設でも,①肝切離時に肝表面近くはハーモニックスカルペルを用い出血の抑制と時間の短縮を図る,②尾状葉合併肝葉切除時には残肝愛護の目的で尾状葉のIVCからの剥離は切除側からのみのアプローチで行う3,4),③肝切離に超音波メス以外に,水滴滴下型のバイポーラー(MalisBipolar)を用いるなど積極的に新しい手技を導入し,意義が認められる場合には継続して行い,肝切離をより安全かつ確実に行うよう心がけている.肝切離時の肝表面のstay sutureに関しては,簡単な手技であり他施設でもごく普通に採用されているとは思われるが,それについて述べている文献は見あたらない.
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