特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅸ.胆嚢癌
胆嚢癌の診断に関する最新のデータ
三宅 秀則
1
,
藤井 正彦
1
,
佐々木 克哉
1
,
高木 敏秀
1
,
田代 征記
1
Hidenori MIYAKE
1
1徳島大学医学部臓器病態外科学
pp.230-234
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905037
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胆嚢癌の深達度診断法とその正診率,および進展様式・組織型の頻度を検討した.壁深達度に関しては,超音波内視鏡検査が最も信頼性があると思われた.組織学的検索では,乳頭腺癌と管状腺癌が大部分を占めており,tub2以上の分化度の比較的高い癌の頻度が高かった,ly,v,pn因子すべて深達度が進むに伴いその陽性率が高くなるが,特にly因子の陽性率が高率であった.リンパ節転移頻度も進行癌,特にse/si癌になると7〜8割に転移を認めた.stage別では約6割がstgaeⅢまでの症例であった.
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