Japanese
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特集 胆囊癌NOW
ss胆囊癌の治療をどうする―主として胆囊床切除の立場から
Wedge resection of the adjacent liver as treatment for cancer of the gallbladder invading the subserosal layer
三宅 秀則
1
,
藤井 正彦
1
,
佐々木 克哉
1
,
鷹村 和人
1
,
高木 敏秀
1
,
田代 征記
1
Miyake Hidenori
1
1徳島大学医学部臓器病態外科学
キーワード:
ss胆囊癌
,
漿膜下浸潤
,
胆囊床切除
,
肝床切除
,
肝区域切除
Keyword:
ss胆囊癌
,
漿膜下浸潤
,
胆囊床切除
,
肝床切除
,
肝区域切除
pp.169-172
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101327
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要旨:漿膜下に浸潤した胆囊癌は胆囊静脈経路やリンパ行性に肝臓のS5とS4aの領域に主として浸潤しやすいとされており,筆者らの施設では癌からの距離を十分にとるという考えのもとss胆囊癌に対してはS5+S4aの区域切除を最近では標準術式としている.しかし,胆囊摘出や胆囊床切除でも予後が良好なss癌症例もある.癌占居部位が腹膜側で,術中エコーでは明らかなss浸潤の所見がなく,mpまでかssまで及んでいるか判別困難で,術後検索でss癌と診断されるような症例でリンパ節転移が陰性の症例に対して胆囊床切除が適応となると考える.病変が肝臓側に及んでいることや漿膜下への浸潤が強く疑われる症例では,肝S5+S4a区域切除に切り替えることが望ましい.
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