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特集 肝切除術のコツ
手術
肝切除における術中超音波検査の具体的な使い方
Clinical practice on intraoperative ultrasound for hepatic resection
島津 元秀
1
,
河地 茂行
1
,
田辺 稔
1
,
若林 剛
1
,
北島 政樹
1
Motohide SHIMAZU
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
術中超音波検査
,
肝切除
,
ナビゲーション
Keyword:
術中超音波検査
,
肝切除
,
ナビゲーション
pp.605-607
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904850
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はじめに
肝臓外科において,術中超音波検査は肝内脈管解剖の把握,病変の局在診断,微細病変の発見などに必要不可欠であり,現在では本検査を行わずに肝切除を行うことはありえない1).術中超音波検査では,高周波数の探触子を用いて直接肝表面から走査することにより,あらゆる方向から死角のない,解像度の高い画像を得ることができる.一方,術中検査の制約上,短時間で効率よく情報を得る必要があり,そのためには一定の手順に従って検査を進めることが無駄や見逃しをなくして正確な診断を行ううえで重要である.本稿ではその手順ならびに術中超音波検査による肝切除のナビゲーションを呈示し,さらに今後の展望についても触れてみたい.
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