Japanese
English
特集 食道癌治療におけるcontroversy
食道表在癌の放射線治療
The treatment for superficial esophageal cancer-Radiotherapy
西尾 正道
1
,
明神 美弥子
1
,
西山 典明
1
,
白井 敬祐
1
Masamichi NISHIO
1
1国立札幌病院・北海道地方がんセンター放射線科
キーワード:
食道表在癌
,
放射線治療
,
腔内照射
Keyword:
食道表在癌
,
放射線治療
,
腔内照射
pp.153-159
発行日 2002年2月20日
Published Date 2002/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904769
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食道表在癌の放射線治療について概説した.この領域のエビデンスはレトロスペクティブな非実験的研究の報告が多く,手術治療とEMRと放射線治療の厳密な比較は困難である.しかしリンパ節転移の少ないm1〜m2の症例はEMRが推奨されるが,それ以上の深達度のリンパ節転移の明らかでない症例は放射線治療の良い適応である.
食道癌は重複癌の合併が多く,他因死する症例も多いため,原病生存率で比較するとsm癌の手術治療と放射線治療の遠隔成績はほぼ同等である.正確な深達度診断とリンパ節転移の情報をもとに治療法の検討が必要であるが,治療法の選択にあたっては放射線治療に関する十分な情報開示が望まれる.
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