Japanese
English
今月の主題 食道表在癌の深達度診断
序説
食道表在癌の深達度診断
Introduction
門馬 久美子
1
Kumiko Momma
1
1がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
キーワード:
食道表在癌
,
深達度診断
,
通常観察
,
特殊光観察
,
拡大観察
Keyword:
食道表在癌
,
深達度診断
,
通常観察
,
特殊光観察
,
拡大観察
pp.1437-1438
発行日 2010年8月25日
Published Date 2010/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102001
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食道癌の診療は,この40年間に大きな変革を遂げた.食道X線造影検査にて食道癌の拾い上げ診断を行っていた時代は,病変のほとんどが,凹凸の明瞭な粘膜下層癌であった.このなかで,1966年に早期食道癌の第1例目が報告され1),新しい時代が始まったと言える.1970年代に色素内視鏡検査法2)が確立されて以後,早期発見の目標は粘膜下層癌から,粘膜癌へと変わった.当初は発見された粘膜癌に対し外科切除治療が行われていたが,治療例が蓄積されるにしたがって,上皮内癌や粘膜固有層癌では,リンパ節転移がまれなことが判明した.
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