Japanese
English
特集 食道癌治療におけるcontroversy
切除可能食道癌(Mt〜Lt)のリンパ節郭清
On the controversy about the necessity of three-field lymphadenectomy for the middle and lower thoracic esophageal cancer
宇田川 晴司
1
,
堤 謙二
1
,
木ノ下 義宏
1
,
上野 正紀
1
,
中村 豊英
1
,
飯塚 敏郎
1
,
澤田 寿仁
1
,
渡邊 五朗
1
,
鶴丸 昌彦
2
,
秋山 洋
1
Harushi UDAGAWA
1
1虎の門病院消化器外科
2順天堂大学医学部第1外科
キーワード:
胸部食道癌
,
頸部上縦隔郭清
,
頸部後追い郭清
,
stage migration
,
Cox比例ハザードモデル
Keyword:
胸部食道癌
,
頸部上縦隔郭清
,
頸部後追い郭清
,
stage migration
,
Cox比例ハザードモデル
pp.161-167
発行日 2002年2月20日
Published Date 2002/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904770
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胸部中部〜下部食道癌に対する頸部郭清の必要性について,頸部・上縦隔転移頻度,頸部再発発見後の治療,予後に関する多変量解析,手術侵襲・QOLへの影響,頸部郭清と上縦隔郭清の有機的関係の多方面から検討を加えた.転移頻度の解析からLt主体の食道癌でもmp以深であればMt病変では少なくもsm2以深の病変には3領域郭清が必要と考えられた.安全かつ確実な#101から#106の連続的徹底郭清には頸部からのアプローチが必須である.より浅い病変には#106の術中迅速診やsentinel node navigation surgeryが有効の可能性があり,今後の解析が注目される.
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