Japanese
English
臨床研究
鼻腔内除菌による術後メチシリン耐性黄色ブドウ球菌腸炎発症の予防
Reduction of post-operative enterocolitis due to methicillin-resistant Staphylococcus aureus by elimination of nasal carriage of Staphylococcus aureus
安部 利彦
1
,
平野 文明
1
,
荒木 昌典
1
,
増田 正徳
1
Toshihiko ABE
1
1掖済会門司病院外科
キーワード:
MRSA腸炎
,
ムピロシン軟膏
,
術後MRSA感染症
Keyword:
MRSA腸炎
,
ムピロシン軟膏
,
術後MRSA感染症
pp.1689-1692
発行日 2001年12月20日
Published Date 2001/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904736
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年常在菌であった黄色ブドウ球菌にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が出現し,当院でも術後MRSA腸炎を発症する患者が認められるようになった.感染経路として院内感染が指摘されており,これら感染症対策として手洗い施行,術前患者のポビドンヨードによるうがいの施行を行っていた1).術後MRSA腸炎は術後病態と相まって体力消耗が著しく,合併症を持つ患者や高齢者では致命的ともなりうるため,予防が必要である.症例を検討し,対策を講じたのでここに報告する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.