Japanese
English
臨床報告・1
胃切除後にみられた魚骨穿通による回盲部膿瘍の1例
A case of abdominal abscess in the ileocecal region due to fish bone penetration after distal gastrectomy
田中 幸一
1
,
山下 裕一
1
,
高地 俊郎
2
,
平野 忠
2
,
白日 高歩
1
Koichi TANAKA
1
1福岡大学医学部第2外科
2三萩野病院外科
キーワード:
魚骨穿通
,
腹腔内腫瘤
,
術前診断
Keyword:
魚骨穿通
,
腹腔内腫瘤
,
術前診断
pp.1269-1271
発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904581
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はじめに
誤嚥した異物のほとんどは自然排泄されるが,時折穿通や穿孔を起こして外科手術の対象となる.本邦おいて誤嚥異物のなかで最も多いのは魚骨であり,消化管穿孔のなかで最も多いとされている1).臨床症状は多種多様であり,その術前診断は非常に困難であり,開腹時に発見されることがほとんどである.今回,筆者らは胃切除後にみられた魚骨穿通による腹腔内膿瘍の1例を腹部超音波検査(以下,US)および腹部CT検査(以下,CT)で術前に診断し得たので若干の文献的考察を加えて報告する.
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