Japanese
English
特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩
開腹術下アプローチ
胆管十二指腸端側吻合術
End-to-side choledochoduodenostomy
松原 俊樹
1
,
船曵 孝彦
1
,
落合 正宏
1
,
桜井 洋一
1
Toshiki MATSUBARA
1
1藤田保健衛生大学外科
キーワード:
胆管十二指腸吻合術
,
胆管原発結石
,
遺残結石
Keyword:
胆管十二指腸吻合術
,
胆管原発結石
,
遺残結石
pp.365-370
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904406
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
総胆管結石症には胆嚢からの落石による結石と総胆管自体に結石生成の原因がある胆管原発結石あるいは再発結石がある.後者の場合,胆汁うっ滞や感染などの結石生成機序が乳頭部を含め胆管自体にあり,結石を取り除くだけの治療では再発防止という観点から不十分である.治療に際しては胆管内での結石生成の原因となる胆管狭窄,胆管末端部閉鎖不全,胆管消化管瘻,十二指腸傍乳頭憩室などの病態・疾患を十分に考慮して治療法を選択することが肝要で,胆道付加手術が必要である.胆管十二指腸端側吻合術は原発性胆管結石,再発結石などに対する胆道付加手術の一つとして手術手技,侵襲,術後機能面から優れた再建方法と考えられる.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.