私の工夫—手術・処置・手順・7
総肝(胆)管十二指腸端側吻合術における経胃的胆管ドレナージ
細田 洋一郎
1
Yoichiro HOSODA
1
1社会保険埼玉中央病院外科
pp.342
発行日 1995年3月20日
Published Date 1995/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905163
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胆道再建術の1つである総肝管あるいは総胆管十二指腸吻合術は,良性の胆管狭窄,結石症あるいはレンメル症候群における付加手術など各種疾患で行われる術式である.これには,側々吻合および端側吻合があるが,前者(いわゆるlateral choledo-cho-duodenostomy)はsump syndromeの問題があるため,われわれは後者を行っている.この手術時,胆管十二指腸吻合部のドレナージを行うか否かは外科医の考え方にもよるが,われわれはより安全な手術ということから,縫合不全予防目的のための吻合部減圧ドレナージとして,またスプリントチューブとして胆管ドレナージを行っている.
ドレナージチューブ挿入の経路として,PTCDが挿入されている場合はそのままの経肝的経路で留置しているが,挿入されていない場合には経胃的経路が簡便かつ安全と考えているので,以下この方法を紹介する.
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