特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
8.胆嚢・胆管手術
胆管空腸吻合術
浅沼 義博
1
,
佐藤 勤
1
,
小山 研二
1
1秋田大学医学部第1外科
pp.169-173
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902470
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胆管空腸吻合術の適応となる患者では,閉塞性黄疸,胆道感染を有する場合が多い.黄疸を軽減させ肝機能と全身状態を回復させることと,胆道感染症を制御することに主眼をおいて術前管理を行う.すなわち,血清総ビリルビン値が5mg/dl以上の場合には,PTBDなどの胆道ドレナージを行い,血清総ビリルビン値が5mg/dl以下に低下してから手術を行う.胆道感染から菌血症に移行している場合には,感受性の高い抗生物質を投与し全身状態を改善させた後に手術を行うのがよい.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.