特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅱ.胃癌治療のプロトコール
金沢大学医学部・第2外科
三輪 晃一
1
,
木南 伸一
1
,
西島 弘二
1
,
林 智彦
1
,
伏田 幸夫
1
,
藤村 隆
1
,
清水 康一
1
Koichi MIWA
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.44-52
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904250
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術前診療のプロトコール
1.術前患者の評価
①全身状態
麻酔法,術前,術後の管理技術の進歩により,通常のD2胃切除術程度であれば合併症を有する患者でもほとんどの場合は手術可能である.しかし,開胸を要する場合や拡大手術では侵襲が大きく,術式適用の可否は慎重に判断しなければならない.特に肝硬変,糖尿病,呼吸機能低下などの併存疾患を有する患者では術後合併症を発生しやすく,細心の注意を払わねばならない1).
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