教室だより
金沢大学
津川 龍三
1
1金沢大学
pp.509
発行日 1969年6月20日
Published Date 1969/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200703
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加賀百万石の城下町,金沢市の東南,小立野台の一角に金大医学部と付属病院がある。昭和42年11月に移転した臨床研究棟6階が私共の教室である。当教室は本邦の各大学がそうであるように皮膚科泌尿器科学教室から分離した。この源をたずねると,大正2年2月20日,当時の金沢医学専門学校に皮膚科の独立開設にみることができ,初代の主任は故土肥章司名誉教授であつた。その後大正13年伊藤実氏助教授に任ぜられ,専ら泌尿器病を担任し,斯科の発達に努力された旨の記載がある。皮膚科泌尿器科教室はその後伊藤実,故長谷川宗憲,故並木重郎の各教授を経て,川村太郎教授(現東大皮膚科教授)の在任中,昭和30年9月16日に黒田恭一教授の着任となり,ここに泌尿器科学教室が誕生した。ただしそのスタート時のスタッフは教授のほかに講師1,助手1にすぎず,31年に助教授1,助手2が追加され,35年4月1日から完全独立講座となり,教授,助教授,講師各1助手5の定員で現在に至つている。この間昭和36年に第49回総会,42年に第18回中部連合地方会を主催した。
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