特集 肛門疾患診療のすべて
8.痔瘻
痔瘻の手術療法―手術適応を含めて
竹馬 彰
1
,
瀧上 隆夫
1
,
嶋村 廣視
1
,
根津 真司
1
,
鈴木 健夫
1
,
寺石 文則
1
,
仲本 雅子
1
,
竹馬 浩
1
Akira CHIKUBA
1
1チクバ外科・胃腸科・肛門科病院
pp.209-217
発行日 2008年10月22日
Published Date 2008/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102337
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要旨 日常臨床で出会うことの多いⅠ型およびⅡLS,ⅡLC,ⅡHSの手術療法に関して,手術適応も含めて述べる.痔瘻の手術に際してわれわれが考える基本姿勢を示し,それに基づいた術式の要点をまとめた.特に大事なのは「切りすぎた肛門は元に戻らない」という点である.後々のQOLの低下をもたらさないように考慮した術式の選択が必要である.また,原発口の同定,瘻管の完全な切除,十分なドレナージ創の形成といった痔瘻手術のコツに関してもまとめた.日常臨床の一助となれば幸いである.
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