特集 肛門疾患診療のポイント—エキスパート17人のノウハウ
肛門手術後処置のノウハウ
竹馬 浩
1
,
瀧上 隆夫
1
,
嶋村 廣視
1
,
根津 真司
1
,
竹馬 彰
1
,
八岡 英夫
1
,
松田 浩明
1
Hiroshi CHIKUBA
1
1チクバ外科・胃腸科・肛門科病院
pp.612-615
発行日 1996年5月20日
Published Date 1996/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902295
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肛門は放庇や排便などで安静が得がたく,かつ糞便による汚染が繰り返されるので,一般外科手術後処置と同じ考え方をしないほうがよい.肛門は血流がよく,感染にも強いので,創に緊張が加わらない手術,ドレナージのよい創をつくるように心掛ければ,比較的よく治る.往時,アヘンチンキで排便抑制をしたり,食事制限や手術後創の消毒をしていたのがなつかしくさえ思える.以下にわれわれが行っている創処置,洗浄,疼痛,出血対策などについて述べる.
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