特集 —そこが知りたい—消化器外科手術のテクニックとコツ96
胃・十二指腸
胃全摘後の回・結腸による再建
小玉 正智
1
,
柴田 純祐
1
Masashi KODAMA
1
,
Junsuke SHIBATA
1
1滋賀医科大学第1外科
pp.776-778
発行日 1988年5月30日
Published Date 1988/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210025
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胃全摘術は,胃癌の根治性を求めるために広く行われているが,術後の愁訴すなわち逆流性食道炎,消化吸収障害,ダンピング症状などが問題となっている.1年以上経過したlleocolon Interposition症例における術後愁訴についてみると,下痢は28.6%(Roux-Y法40.9%),逆流性食道炎は1例もなく(Roux-Y法45.5%),ダンピング症候群は軽症ないし中等度のもので37.5%(Roux-Y法36.7%)と満足すべき結果を得ており,lleocolon Interposition法は,胃全摘術後の再建法として,推奨できる方法である.
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