Japanese
English
臨床研究
幽門輪温存膵頭十二指腸切除術後の胃内容停滞に対する再建術式の工夫
Management of prolonged gastric stasis after pylorus-preserving pancreatoduodenectomy
松本 伸二
1
,
石光 寿幸
1
,
庄野 正規
1
,
宮崎 亮
2
,
眞栄城 兼清
2
,
池田 靖洋
2
Shinji MATSUMOTO
1
1国立小倉病院消化器病センター外科
2福岡大学医学部第1外科
キーワード:
幽門輪温存膵頭十二指腸切除術
,
胃内容排出機能
,
消化管運動機能
Keyword:
幽門輪温存膵頭十二指腸切除術
,
胃内容排出機能
,
消化管運動機能
pp.253-256
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904041
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はじめに
全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(以下,PpPD)は膵頭十二指腸切除術に比較して術後晩期のquality of lifeが良好なことから1,2),膵頭部領域疾患の標準術式になりつつある.しかし,術後早期に好発する胃内容停滞は経口摂取の遅れ,電解質異常,入院期間の延長をもたらす厄介な問題点の1つである3〜5).
今回,術後早期における胃内容排出の促進を目的として従来の再建術式に新たな工夫を行い,術後管理に有用だったので報告する.
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