Japanese
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特集 イレウス診療のupdate
治療
イレウスに対する手術術式の選択
Surgical treatment for bowel obstruction: An appropriate choice of procedures
高島 茂樹
1
,
上野 桂一
1
Shigeki TAKASHIMA
1
1金沢医科大学一般消化器外科
キーワード:
癒着性イレウス
,
絞扼性イレウス
,
手術術式
Keyword:
癒着性イレウス
,
絞扼性イレウス
,
手術術式
pp.193-198
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904027
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機械的イレウスの治療に際して,保存的治療の限界を見極め,手術のタイミングを逃さないことはもちろんであるが,いったん手術療法を選択した場合には適切な手術術式によって原因を確実に除去し,術後の再癒着による再発を防止することが大切である.イレウスの原因や病態は多彩で個々の症例に応じた術式を選択する必要があり,未だいくつかの点で議論がある.本稿では教室で経験した909例の解析から術式選択上の問題点,すなわち皮膚切開法と癒着剥離法,癒着完全剥離と限局的剥離の選択,単純性イレウスの原因による対応策,絞扼性イレウスにおける腸切除の適応と切除範囲,バイパス手術の功罪,腹腔鏡下手術に対する考え方,さらには再イレウス発症の防止策などを取り挙げ,私見を述べた.
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