Japanese
English
特集 イレウス診療のupdate
診断
イレウスのCT診断
Diagnosis for patients with ileus using computed tomography
磯本 浩晴
1
,
林 克実
1
,
貝原 淳
1
,
松本 敦
1
,
荒木 靖三
1
,
淡河 喜雄
2
Hiroharu ISOMOTO
1
1久留米大学医療センター外科
2久留米大学医療センター放射線科
キーワード:
絞扼性イレウス
,
CT検査法
,
鏡面形成像
Keyword:
絞扼性イレウス
,
CT検査法
,
鏡面形成像
pp.163-168
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904022
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イレウスは日常診療下でよく遭遇する疾患の1つである.近年の画像診断法(CT,US,MRI)の進歩によりイレウスの診断における画像診断が重要な地位を占めるようになってきている.とりわけCT検査法は再現性,客観性に優れ,イレウスの原因検索に不可欠な方法になっている.イレウスの診断においては初期診断が重要であり,しかも絞扼性イレウスを見逃さないことが肝要である.そのためには腸管壁の状態,腸間膜のうっ血や出血,あるいは腸管係蹄の遠位と近位側が閉塞して生じるclosed loop obstructionの所見,腹腔内貯留物などの重要な所見を丹念に読影することが大切である.本稿ではこれらの所見を自験例を交えて考察した.
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