特集 薬物療法マニュアル
Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法
4.消化器疾患
胃十二指腸潰瘍
中村 正彦
1
,
岸川 浩
2
,
井上 淳
2
,
土本 寛二
3
,
石井 裕正
2
Masahiko NAKAMURA
1
1北里研究所基礎研究所
2慶應義塾大学医学部消化器内科
3北里研究所病院内科
pp.437-439
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903911
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はじめに
Helicobacter pylori (Hp)発見以後の時代,いわゆるpost-Hp eraにあって消化性潰瘍の薬物療法を考えるにあたっては,従来の消化性潰瘍の病態生理に加えてHpを含めた新たな病態を理解する必要がある.本稿では,Davenportの提唱した胃粘膜障害の機序およびcytokineなどを含めた近年の考え方について述べ,それに基づいた薬物療法を考えたい.
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