特集 薬物療法マニュアル
Ⅵ.感染症の薬物療法
3.臓器・系統別感染症
胆道感染,肝膿瘍
小玉 雅志
1
,
橋爪 隆弘
1
,
伊藤 誠司
1
Masashi KODAMA
1
1秋田市立秋田総合病院外科
pp.382-384
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903891
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基本的な事項
本病態は細菌感染と胆汁うっ滞(胆道感染),あるいは蓄膿(肝膿瘍)であり,抗菌剤投与と胆汁うっ滞解除(胆道ドレナージ)あるいは排膿(膿瘍ドレナージ)が治療の中心となる.軽度な場合は抗菌剤投与のみで治癒することもある.一方,胆汁うっ滞が強く,炎症が高度の胆道感染や,孤立性で増大する肝膿瘍ではドレナージが優先されるべきである.ドレナージによって感染胆汁あるいは膿汁を得,起炎菌の同定,感受性試験をすることは適切な抗菌剤選択の面からも有用である.
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