特集 薬物療法マニュアル
Ⅵ.感染症の薬物療法
3.臓器・系統別感染症
ピロリ菌感染症
太田 恵一朗
1
,
矢島 浩
1
Keiichiro OHTA
1
1癌研究会附属病院消化器外科
pp.385-387
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903892
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はじめに
Helicobacter pylori(H.pylori)は,1983年にオーストラリアの病理学者WarrenとMarshallにより発見された1).現在,H.pyloriは慢性胃炎や消化性潰瘍など良性疾患のみならず,胃癌や悪性リンパ腫の病因としても注目されている.本稿では日本消化器病学会Helicobacter pylori治験検討委員会が出した『Helicobacter pylori治験ガイドライン』(以下,ガイドライン)2)などを基に,H.pylori感染症の薬物療法について述べる.
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