特集 薬物療法マニュアル
Ⅱ.検査・処置・内視鏡的治療に伴う薬物療法
5.肝胆膵
PTCS(経皮経肝的胆道鏡)
石山 純司
1
,
山川 達郎
1
Junji ISHIYAMA
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
pp.126-128
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903799
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はじめに
PTCS(percutaneous transhepatic chol-angioscopy)は,拡張したPTBD(percutaneous transhepatic biliary drainage)瘻孔を介して行う内視鏡検査であり,胆道ファイバースコープ1)の開発とその進歩により,胆道疾患の診断と治療になくてはならないものとなっている.PTCSの目的と臨床的意義は表1に示すごとく,主として結石の有無の確認とその摘出,あるいは良,悪性の胆管狭窄の診断と治療にある2〜5).
PTCSは瘻孔さえ確保されていれば比較的容易に,繰り返し検査が行えることが利点であり,手技に熟達した術者が行うならば苦痛の少ない検査法である.
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