今月の主題 膵と胆道疾患
画像診断法とその限界
経皮経肝胆道造影(PTC)
土屋 幸浩
1
,
大藤 正雄
2
Yukihiro TSUCHIYA
1
,
Masao OHTOH
2
1千葉大学医学部・第1内科
2千葉大学医学部・内科
pp.1348-1350
発行日 1980年9月10日
Published Date 1980/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216666
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はじめに
診断技術の向上は器械,器具の進歩と常に歩みをともにする.経皮経肝胆道造影(PTC)はX線テレビの応用をはじめとして,細い穿刺針の使用,穿刺方法の工夫などで造影成績や安全性の向上が得られるようになり,PTCの内科領域での応用も含めて幅広い臨床応用が可能となった1).
だが,肝内胆石症や肝門部癌など肝内胆管に狭窄性あるいは閉塞性病変を有する症例の場合,従来のPTCでは必ずしも病変胆管を確実に造影しえず,PTCの診断能に限界がみられた.そこで,pharmaco-PTC2)や選択的胆管胆嚢穿刺3)の工夫が加わり,PTCの診断能は一段と向上した.
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