特集 薬物療法マニュアル
Ⅱ.検査・処置・内視鏡的治療に伴う薬物療法
5.肝胆膵
PTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)
平松 和洋
1
,
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
上坂 克彦
1
,
佐野 力
1
,
二村 雄次
1
Kazuhiro HIRAMATSU
1
1名古屋大学医学部第1外科
pp.123-125
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903798
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はじめに
経皮経肝胆道ドレナージ(percutaneous trans-hepatic biliary drainage:PTBD)は胆道疾患の診断,治療法のひとつとして定着している1〜4).適応は肝内結石や総胆管結石,そして良性胆道狭窄といった良性疾患から膵,胆道癌などの悪性疾患まで多岐にわたる.特に肝門部胆管癌においては減黄や精密診断を行うためだけでなく,肝内区域性胆管炎を治療するために不可欠な診断・治療手段となっている2〜4).
PTBDの前後における薬物療法としてはPTBD施行時の鎮痛剤,胆汁ドレナージ中の補液管理などが中心となる.
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