Japanese
English
Topics
経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)を応用した局所温熱療法
Local Hyperthemic Therapy Using PTBD Tube
中山 和道
1
,
嘉村 好峰
1
,
才津 秀樹
1
Kazumiti Nakayama
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.764-765
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106504
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
はじめに
胆管癌の予後は,今日においてもまだあまり向上しておらず,手術のみでは予後の向上には限界があり,集学的治療が注目を浴びている.われわれは温熱療法の行えるPTBDチューブを開発し,実験を行い安全性と有用性を確認後,臨床応用を行い癌治療に有効と思われる病理所見を得たのでここに紹介する.
温熱療法は,現在RF(radio-frequency)波,マイクロ波などによって各種臓器に行われているが,体外から加温を行うものが多く,腹腔内深部臓器に発生した癌の部位のみを42~43℃に加温することは容易ではない.そこでわれわれは閉塞性黄疸でPTBDが行われた胆管癌に対し,このPTBDルートを利用し胆管癌を直接に加温し温熱効果を期待することのできる温熱併用ドレナージ・チューブを開発した.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.