病院めぐり
公立気仙沼総合病院外科
横田 憲一
pp.213
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903525
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気仙沼市はサンマ・カツオ漁,遠洋マグロ延縄漁の基地として宮城県北,南三陸海岸に位置しており,公立気仙沼総合病院は医療圏約10万人の当地域の基幹病院として昭和39年に開院しました.気仙沼は三方を山で囲まれ,残るは海という文字通りの陸の孤島であり,ゆりかごから墓場までよろしく,当院は一次救急から終末医療までの地域完結型の医療を期待されています.診療科の充実により,現在では19診療科,病床数530床,医師数40名で診療にあたっています.
外科は東北大学第2外科の出身者で構成され,遠藤渉副院長のもと,医長4名,副医長1名,そのほか研修医3名の計9名で約90床を受け持っています.外来患者は1日約130名で,平成9年の年間手術件数は全身麻酔件数537件,総手術数763件でした.疾患は多岐にわたりますが,主なものでは甲状腺・上皮小体34例,乳癌34例,肺切除術24例,食道癌8例,胃癌69例,良性胆道疾患96例,膵・胆嚢・胆管悪性腫瘍18例(うち膵頭十二指腸切除術8例),肝切除術17例,結腸・直腸癌66例,血管外科14例(うちY型人工血管移植術4例),鼠径ヘルニア76例などであり,緊急手術は119例でした.
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