連載 リレー連載・列島ランナー・35
東日本大震災を経験して―気仙沼の保健師として
前田 知恵子
1
1宮城県気仙沼保健福祉事務所 成人・高齢班
pp.163-166
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102348
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はじめに
東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます.また,復興のために尽力されている地元関係機関の皆様,各自治体をはじめ,遠方よりご支援いただきました皆様に,深く敬意を表します.
山梨市立牧丘病院の古屋先生からバトンを受け取りました.古屋先生とは,気仙沼巡回療養支援隊(JRS)のコーディネート医師として活動されている時に初めてお会いしました.と言っても,当時は慌ただしい朝夕のミーティングでお会いするのみで,きちんとご挨拶できたのはJRSの在宅医療チームが活動を終える頃でした.
当時,支援に来ていた方の中には,様々な分野の第一線で活躍されている方も多く,今思えばその実践を見ることができる貴重な機会はたくさんありましたが,毎日,目の前の課題を何とかすることで精一杯だった私には,残念ながらとてもそんな余裕はありませんでした.
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