病院めぐり
公立藤田総合病院外科
原田 実
pp.1213
発行日 1995年9月20日
Published Date 1995/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901977
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われわれの病院は東北本線沿線,福島県最北端の国見町にあり,田園のなかの広大な敷地(敷地面積:3万平方メートル)のなかに建っている.昭和27年に80床の病院として国見町および隣接する桑折町,梁川町の3町で創立され,昭和44年,手狭になった駅前病院を改築,245床に増床し,4号国道に近い現地点に移転した.さらに,昭和57年に増築を行い,診療科15科,病室429床とし,最新の医療機器を備えた文字どおり地域の中核病院として発展し現在に至っている.
外科スタッフはもともと東北大1外より派遣されていたが,昭和46年から福島医大1外に引き継がれた.3町の人口6万人弱にしてはこの病院は大きすぎたが,先代院長(本宿 尚),それを引き継いだ現院長(朽木渉)は,地域医療に対し深い理解があり,日夜,地域住民に医療サービスを惜しまなかった.そのためか,外来および入院患者は増加の一途をたどり,それに伴い手術例も増えてきた.例えば,昨年度の外科手術例は462例で,うち全身麻酔は219例であった.当院胃腸科は東北大3内科出身の現院長と福島医大2内科出身者なので消化器方面に造詣が深く,手術も当然,食道,胃,小腸,大腸など消化管の手術が圧倒的に多い.そのほか,胆嚢,膵,肺,縦隔洞,ペースメーカー,甲状腺,耳下腺および乳腺疾患など,心臓手術を除きすべて行っている.
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