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当院は昭和26年11月15日に当時の藤岡町を中心とした16か町村医療事務組合立の多野病院として開院し,当時病床数は結核病床を加え42床でした.その後,昭和33年,昭和46年,昭和61年に増築,増床し,藤岡市を中心とする医療圏内の地域中核病院として地域医療の向上に寄与してきました.昭和60年8月12日には上野村御巣鷹山で日航機墜落事故があり,多くの患者の救命にあたり,生存者4名のうち3名を収容しました.平成9年4月に現在の公立藤岡総合病院に名称を変更しました.平成14年4月には病院の外来部門を附属外来センターとして新築分離し,入院棟も改修後救急センターを開設し,急性期病院として機能強化を図り,現在,診療科17科,病床数391床で診療をしています.
外科は群馬大学第一外科の関連病院として,日本外科学会認定施設・修練指定施設,日本消化器外科学会認定施設,日本呼吸器外科認定施設,日本乳癌学会認定施設として認定されています.スタッフは科長の石崎外科部長他8名が群馬大学第一外科から派遣され,診療にあたっています.外科病床は50床で,診療は食道・胃・大腸,肝・胆・膵など消化器(石崎部長,茂木医長,大沢医長,福地医長,相場医員,緒方医員),乳腺・甲状腺(石崎部長),呼吸器(茂木晃医長)を中心に一般外科全般を扱い,機能温存手術,内視鏡を用いた縮小手術,また拡大手術を取り入れています.昨年の手術件数は500件で,悪性疾患では食道癌4件,胃癌44件,大腸癌63件,肝胆膵癌11件,肺癌13件,乳癌32件,良性疾患では胆石・胆嚢ポリープ46件,ヘルニア59件,虫垂炎61件,イレウス15件,消化管穿孔8件でした.救急センターが開設されてから緊急手術が増え,外科医師の負担も増加しています.
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