特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
10.その他
Rokitanski-Küster-Hauser症候群における造腟術
古谷 健一
1
,
徳岡 晋
1
,
村山 敬彦
1
,
山岸 幸子
2
,
後藤 友子
1
,
斎藤 恵子
1
,
新井 克志
3
,
永田 一郎
1
Kenichi FURUYA
1
1防衛医科大学校産科婦人科
2防衛医科大学校分娩部
3防衛医科大学校形成外科
pp.389-392
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903428
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はじめに
Rokitanski-Küster-Hauser(RKH)症候群は胎生期のMüller管の発生異常により子宮・腟欠損をきたす疾患で,頻度は女児の約1/5,000人とされている1).診断は思春期になっても初潮がみられず,原発性無月経を主訴として婦人科を受診して診断されること多い.染色体は46XXで排卵を含めた卵巣機能は正常であるので,患者自身における挙児は困難であるが,造腟術によって女性としてのQOLを高めることが可能となる.本稿ではRKH症候群における造腟術の種類を概説するとともに,当科における人工粘膜を用いた新しい造腟術の試みにも触れたい.
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