特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
10.その他
腟の縫合
澤田 富夫
1
,
西澤 春紀
1
Tomio SAWADA
1
1藤田保健衛生大学産婦人科
pp.386-388
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903427
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はじめに
外科領域において腟壁を縫合する手術手技は,直腸〜S字結腸における悪性腫瘍摘除の際に子宮合併切除を行った後の縫合ということになろう.この時子宮切除法には原疾患の浸潤部位の高さにより,子宮全摘術を施行せざるをえない場合と子宮体部のみの切除,いわゆる子宮腟上部切断術で済ませる場合とがある.後者の腟上部切断術では子宮頸部切断端面を縫合することになり,図1のような縫合を行うが,詳細は前項に譲る.
本稿では前者の子宮全摘出後に行う膣断端の処理につき解説する.
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