症例
Rokitansky-Küster-Hauser症候群の二症例
小林 三津子
1
,
曽和 正憲
1
,
仲野 良介
1
,
永井 祐吾
2
,
谷村 弘
2
Mitsuko Kobayashi
1
,
Yugo Nagai
2
1和歌山県立医科大学産科婦人科学講座
2和歌山県立医科大学消化器外科学講座
pp.521-523
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904856
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先天性腟閉鎖は出生4,000〜5,000例に対して1例の比較的稀な疾患であり,Müller管の発達障害であるRokitansky—Küster—Hauser症候群はその約19%を占めると言われている。今回,われわれは経直腸超音波診断法を使用し,非侵襲的に内性器の状態を知ることにより診断し得たRokitansky—Küster—Hauser症候群の2例を経験したので報告する。
症例1,2ともに原発性無月経を主訴として当科を受診し,経直腸的超音波診断法で索状の子宮を確認した。2例ともに染色体,および卵巣の内分泌機能には異常はなく,Ro—kitanskv—Küster—Hauser症候群と診断した。
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