Japanese
English
臨床報告・1
MRI検査で発生部位を推定しえた後腹膜神経鞘腫の1例
A case of benign retroperitoneal schwannoma
馬場 秀文
1
,
田中 克典
1
,
菅 重尚
1
,
三浦 弘志
2
,
今井 裕
2
,
佐藤 秀昭
3
Hidefumi BABA
1
1国家公務員共済組合連合会立川病院外科
2国家公務員共済組合連合会立川病院放射線科
3国家公務員共済組合連合会立川病院健診センター
キーワード:
神経鞘腫
,
後腹膜腫瘍
,
腰神経叢
Keyword:
神経鞘腫
,
後腹膜腫瘍
,
腰神経叢
pp.1347-1351
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903314
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はじめに
神経鞘腫は末梢神経のSchwann細胞から発生する腫瘍で,好発部位は頭頸部および四肢であり,後腹膜原発は比較的稀とされている1).また,その術前診断は特有の症状を認めないため困難なことが多い.今回われわれは,腹部超音波検査で後腹膜腫瘍,MRI検査で腰方形筋の前面を走行する腰神経叢から分枝した末梢神経由来の神経原性腫瘍と診断し,摘出標本の病理組織学的所見より同神経より発生した良性神経鞘腫と確定診断された症例を経験したので報告する.
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